『なんで美容師さんになったのですか?』
よくお客さんにされる質問です。
子供の頃からの夢で・・・・・・。って答えることができたらかっこいいのですが、子供のころなんてそんな深いことはまったく考えることはなく、野蛮な遊びが大好きだった私は毎日そのことしか考えていなくてそんな先のことは見えませんでした。
ただ毎年書かされる学年文集には「今しか見えない」などとは書けず、とりあえず動物王国を作るって書いていました。
昔っから動物が大好きで、猫が飼いたいとか犬が飼いたいとかハムスターが飼いたい。
サルが飼いたい、アヒルが飼いたい、ナマケモノが飼いたい、シャチが飼いたい、ニワトリが飼いたい、アリが飼いたい。
とりあえず可能な子達は飼ってきました。
アヒルを飼いたくて、近くの湖に父親と卵を探しに出かけたことも、夢への第一歩でした。
高校となると欲張りな私は、あれもしたいこれもしたい、と何も考えず沢山の夢を持つようになり、自分の頭のレベルも考えずハリウッドスターに会いたいがため通訳になるから留学するだの、動物王国を作るために土地をくれだの、映画が好きなので映画学校に通うだの、イルカとショーに出たいから調教師になるだの・・・・。
相談結果、通訳は英検三級どまりじゃ無理とのこと。イルカの調教師は目が悪いとできないとのこと。
土地はないからまず働けとのことで動物王国も断念。
いろいろ考えて頭の片隅にあったトリマーなら!!!!と決めました。
そんな矢先のこと、、母が居間でお金がないからと伸ばしきった髪を鏡も見ずにガッと掴んでザックッッ!!!
その瞬間、トリマーから美容師になろうと決めました。
こりゃワンちゃん達をきれいにしてる場合じゃないと悟った瞬間でした。。
今はこの仕事を選んでよかったと思います。
でも、その他の夢をあきらめたわけではありません。いまだに動物王国は作るつもり。
ハリウッドスターにもかならず会うつもり。
まだまだ人生は長いんですから。
とりあえず土地と英語か・・・・・